ゆうこうのマス層からの下剋上

マス層(資産3,000万円未満)が小金持ちになる方法

ズームインフォ・テクノロジーズ

ズームインフォ・テクノロジーズとは

 ワシントン州バンクーバーに拠点を置き、営業マン向けに顧客データベースをクラウド経由で提供する企業です。
 2020年6月ナスダック・グローバルセレクトマーケットでティッカーシンボル「ZI」で上場企業になりました。

ビジネスモデル

 営業、マーケティング、ビジネス関係者や企業に関するデータベースへアクセスできる最先端プラットフォームを、サブスクリプションモデル(saas)として提供していきます。

 B2B取引のためのコンタクト情報サービスで、営業・マーケティングの革新的次世代モデルと評価されています。

 リモートワークで最も難しいのは、営業の際に「直接相手を訪問することなく、どうやって商談成立まで持って行くか」ということです。相手企業を訪問して直接面談すると、いろいろな相手の事情や情報を聞き出すことができます。しかし、リモートではなかなかそういう情報が得られません。

 ズームインフォは、リアルタイムで見込み客の最新情報を更新し、それに基づいて正しいコンタクト先の提案や、より成功確率の高い見込み客から順番に並べランク付けし、顧客購入意向シグナルの微調整、エンゲージメント状況の記録、インサイトの分析などのサービスを提供します。データベースに収録されている企業数は1400万社で、コンタクト先の個人情報12000万件を収録しています。

 ズームインフォを使えば「見込み先企業の担当者が自分の会社のウェブサイトを訪問したかどうか?」「自社の他のセールスマンが既にその企業にアプローチしているか?」「見込み先企業の組織がどうなっていて、誰が意思決定の権限を持っているか?」などのセールスマンにとって不可欠な情報がすぐにわかります。

クライアント

 現在ズームインフォの顧客数は15,000社で、そのうち年間100万ドルの顧客が15社、年間10万ドルの顧客が630社います。コカ・コーラバンクオブアメリカSONYウォルマートフェイスブックヒルトンホテルズ、スターバックスなどの大企業も顧客として名を連ねています。

収益構造

ズームインフォはサブスクリプション・モデルを採用しているので、売上の予想が立てやすく、セールスサイクルは30日と短いです。また、営業データベースの逐次更新は一度システムを構築すれば追加費用が余りかからないので、ビジネスとして高マージンでありキャッシュフローも健全です。

 ライバル企業

 セールスフォース・ドット・コム(CRM)と類似した事業ですが、AI により顧客情報が常に自動でアップデートされ、最適な優良顧客を自動で分析できる強みがあります。

市場規模と将来性

 市場規模としては74万社の見込み顧客、240億ドル(日本円で2兆5400億円)の市場が想定されています。

 最後に投資に値するか、私基準で選定した数値で見ていきます。

1.成長性(売上高成長率+キャッシュフローマージン)

118.3%

2.時価総額

1兆6,219億円

3.粗利益率

76.61%

4.PSR

52.24倍

まとめ

 クラウド/saas銘柄で上場前から注目を集めていた企業のため、業績に対して株価は高くPSRから見ても割高に感じるところはあります。

 しかし、YOYでの売上高成長率と営業キャッシュフローが黒字であり、今後セールスフォースのライバル企業として成長していくのであれば今の時価総額の10倍は期待できそうだと思いました。

 結論としてはこれから積極的に投資をしていきたい銘柄のひとつです。

※投資は自己責任でお願いします。私もよくやりますが、誰かの意見を鵜呑みにするのではなく、必ず自分で調べてから資金を投じるに値するか判断してください。